ギタリスト 小沼ようすけさん



ギタリスト小沼ようすけさん
が登場~♪
カワイイ形のギターを連れてきてくれたんだけど、
マーチンのあまった木でつくった”バックパッカー”っていう名前のギター。
飛行機にも持って入れるので旅にいつも連れてって曲をつくるんだって。
車でも渋滞中に弾いてしまうそうで・・・ステキすぎ♪

私もお手伝いしてるフタバフルーツのイベントに出演してくれたとき
みんなをHAPPYに酔わせてくれていた「Over The Rainbow」を弾いてくれました!

しかもいろんなタイプの「Over The Rainbow」をポロポロと鼻唄のように。
優しいメロ~な音色で空間が一気に贅沢に。うっとり♪

「その場その場で一番いい音をチョイスしてだすのがJAZZの面白いところ。」とようすけさん。


ギターを始めたのは14歳。
ロックバンドブームで、BOOWYや洋楽をプレイしていて
19歳でJAZZにはまり、秋田から上京しオーソドックなJAZZを習った。
自分の曲を書くとなったとき自分のルーツもはいってくるけど
「”自由”だというJAZZのフレージングや手法はすきでベースメントになっている。」

そして、

「自分のライフスタイルと直結している音楽をやりたい」
海の近くに引越し、サーフィンする生活のなかでフレッシュな感性を音にしたのが
前作の「Beautiful Day」。


そして5年の月日のなかで生活環境にも馴染み、自分の生活をより深く感じ、
都会もより客観的に見れるようになってできたのが6月23日に届けてくれたアルバム「Jam Ka」。


「Jam Ka」 ”グオッカ(Gwo Ka)のリズムでJAMる”という意味。


ようすけさんから頂いた資料によると


グオッカ(Gwo Ka)とは、フランス領グアドゥループ島にて発展した民族音楽の総称で、
歌、ダンス、パーカッションがある。
パーカッションは独自のハンドドラムであるブーラ(boula)、マケ(Maké)、カ(Ka)を用いる。

元々、アフリカ各地から連れてこられた言語も文化背景も多様な奴隷たちが
お互いのコミュニケーションのために用いた音楽で、アフリカ各地のリズムが混ざり合い、
グアドゥループ島という限定的な環境で独自の発展を遂げた。
アメリカや近隣諸島の影響は一切受けていない。
奴隷たちは支配から脱走して森の中へ逃げ込み、
自らの楽しみだけのためにグオッカを発展させたという。

グオッカ・ドラムの伴奏で、民族の物語を歌と踊りで表現するのが一般的。
クレオール語で歌われる歌には高揚感があり、自分たちの楽しみのための音楽であるため、
歌詞はおもしろおかしい内容のものが多い。

カリブの島々ひとつひとつに独自の文化が発達しているそうでとても興味深い。


Ka=たいこという意味。




Ka (Boula) と Ka (Maké)
左のBoula(ブーラ)はベースメント 、右のMaké(マケ)はオブリガード(フレージング)の役割。


グオッカには基本となる7つのリズム
(レウォーズ、カラジャ、ウレ、トゥーンブラック、メンデ、パッジョンベラ、ガラージ)があり

「ジャム・カ」においても基本的にはこれら7つのリズムとその発展型が使われている。

今回2人のグワドゥループ出身のパーカッショ二ストがパリからレコーディングに参加。

JAZZのドラムのリズムとの違いをきいてみると、
「カウンターポイント、アクセントの強弱、肝になるポイントが違っているのが面白く、
シンバルなどの金物もないし、シンバルの空間の響きの余韻もなく
たたいてるリズムで景色をかえていく。
風がかわり木々がそよぐ角度が変わるから音がかわるように
繊細なところで彼らが演奏していて、
ドラムになれてた自分は最初はキャッチできなかったけど、
コミュニケーションをとっていくうちに繊細なところで一緒に音楽ができるようになって
すごく幸せに感じた。」

その素朴で優しくあたたかい丸いリズムは
「happyなんですよ。
ラテンの熱いビートだけでなく、せつなかったり静かににこにこしている感じがある。
一番自分の性格にフィットしているリズム。
すごく素朴で 。


メンバーと筆談ではなしたところ、グオッカはどこでするの?ってきいたら
普段は森のなかで大人数で手拍子 しながら自由にしているそうで。
技やテクニックではなくて素朴であたたかい。
それが自分の表現したいもの。

きれいな夕日をみたらただ慈しむ感じ・・・
そういう気持ちでいられるような作品を
作りたい。
日常のシーンから自然とメロディーがうまれると、
自然からプレゼントをもらったような気がする。

今回はそういう作品ばかり。
空間がうめつくされてないいい空間ができ
自分自身でも気持ちいいアルバムができた。

今回のアルバムのプロデューサーはジャック・スワルツ・バルトという サックスフォン奏者。
エリカ・バドゥやディアンジェロ、ミシェル・ンデゲオチェロのホーンセクションをされていた方。
彼もグアドゥループ出身のフランス人。ご両親が詩人で作家。

「彼の音色はストーリー性があって哲学的なSAXを吹くので自分がソロを弾くと
それを引き立てるような逆サイドのアプローチをする素晴らしいセンスのプレーヤー。

3年前彼のルーツであるグオッカを取り入れたアルバムをきいたら たいこが心地よく
今の自分に表現したいことと近く、

都会的なJAZZの洗練されたものとあたたかい大地とか自然を感じる土着的なものが
こんなに共存している音楽リズムがあるのかと思い、実現してアルバムをつくった」

アーバンなものとアーシーなものが寄り添っていて場所、時間を選ばずに聞ける。
すっかり日常に馴染むほどループしてアルバムをきいているなかで、
わたしのなかでも特別になった作品
”FRIEND AND LOVER” の誕生秘話も話してくれた。

ギターのフレーズをつくってもっていったらジャックがメロディをのせてくれ
ある日「キミにサプライズプレゼントがあるよ」 ときかせてくれたんだそう。
ステファニーマッケイさんの声が大地をふんわりと包み込むそよ風のよう。
グオッカの伝統的なものによりそったというクレオール語で唄われた、
空に向かって叫ぶという意味の「Moun Ka Heley」も必聴。

「シンプルなものをつくるってこんなに大変なんだなときづかされた。
自分の今後のスタイルがハッキリ決まったアルバム」

これからどんな作品を届けてくれるのかますます楽しみ。
「Jam Ka」を通じてグオッカに興味持つ日本人も増えるんだろうな。私もそのうちのひとり。
早くこのグルーヴを生で体感したい。





8月10日丸の内COTTON CLUB
2001~2006年の5枚のアルバムからチョイスした作品「THE BEST」リリース記念ライブ
今まで切磋琢磨してきたメンバー集結!ハモンドオルガンとギターとドラムのトリオ編成で。
「海沿いに引越してから自分の音楽の表現をみつけた。その前の自分は
今きくと何かに向かってる・・・頑張ってたな。 いろんな音にトライしていた」
その軌跡を味わえるライブ!


10月12日BLUE NOTE TOKYO
「Jam Ka」リリース記念ライブ
レコーディングに参加した
アーティストが勢ぞろいする一夜限りのプレミアムなライブに!



スタジオにあったおもちゃのウクレレもようすけくんが弾くと極上~