南洋神楽プロジェクト2009公演「仙人になりたかった男」





南洋神楽プロジェクト2009

「仙人になりたかった男」

みてきました。



影絵の龍・・・生きてた。

光のなかでうねり鳴いてた。


今までいろんな龍に出会ってきたけど、

こんなに惹かれた龍はいない。



今まで影絵は平面的なものだと思っていた。

こんなに躍動的に空間を自由に行き来する奥行きをうみだすものとは!



影絵の人形と生身の仮面舞踏家が光と影のなかで交わって

ストーリーのなかにどんどん引き込まれていく。




実はかなり少ない人数でやっている!

他の出演者から影絵チームのメイキングを作った方がいい

という声もあがっていたほど。

影の苦労・・・隠してもにじみ出てしまうほど迫力満点!!

黒い影のなかにいろんな心情が詰まっている。

影の音色の呼吸で感情いろづけされる。



LIVE!!



呼吸のあったライブ展開、

泣けるほど感動した。


リハーサルをみさせて頂いていただけに
本番の出来上がりのクオリティーの高さに
鳥肌がたち言葉を失うほどだった。




しかも「LIVEだからまだまだ変化、進化します!!」との出演者たちの声に

どうしても衝動が抑えきれず再び見に行ってしまった。




間が変われば、すべて変わる。

呼吸の産物。


だからドキドキするし、夢中になるんだろうな。





この影絵を使った舞台、ワヤン・リストリックは

今回影絵と音楽を担当されていたスダマニのリーダー

デワ・ブラタさんが1997年に初めて

ニューヨークからバリにもちこまれた文化なんだそうです。

一般的に影にフォーカスするところを、デワさんは光にフォーカスすることを心がけたんだそう。



光と影と二極化するのでなく

光と影が活かされあっている。


人間も光と影があって美しい。

生きてる、それだけで美しい。



杜子春が欲を突き詰めていきついたところ。

それはとてもシンプルなところだった。



会場をでて深呼吸をひとつ。

とても清々しく美味しく感じた。