モモちゃんの『 モチモチの木 』

今日【HERB&SPICE】でお話した
”星空の湯りえっくす”での素敵な出会い

「あれオリオン座だね」
と空を指差しながら
露天風呂に浸かっていた
お母さんと小学生の女の子

その横で私はストレッチをしながら
澄んだ空気を体いっぱいに吸い込み
同じように星空を眺めていた

しばらくすると耳に入ってきた
女の子… モモちゃんとお母さんの会話

モモちゃんは絵本『モチモチの木』を
学校で音読し覚えていてお母さんに
「えっとね えっとね」と一生懸命に
話していた


『モチモチの木』
斎藤隆介作 ・ 滝平二郎絵  の絵本



絵が版画で独特の味わいがあって
なんか恐いイメージしかなかった … 
あるサイトで ” 子供のころに読んだ絵本でトラウマになるほど印象に残っている本 ”ランキングで第1位になってた!…
よく両目の間をつまんで『モチモチの木』って言ってたっけ〜 なつかしいなぁ〜〜と何気なくモモちゃんのお話に耳が傾いていた

ストーリーを簡単に言うと・・・
山小屋でジサマと暮らす少年マメタは臆病者で夜に小屋の外にあるトイレに一人で行くことができず小屋の近くの大きなトチノ木のことを 「モチモチの木」と呼んでいた
モチモチの木は夜に火が灯ったようにきれいに光ることがあるとジサマから聞きマメタも見てみたいと思うものの
夜は怖くて見に行くことができずにいた
そんなある夜ジサマが腹痛で苦しんでいて何とか助けたいと思ったマメタは月明かりしかない夜に勇気をだして
麓の村まで一人で医者を呼びに行った
医者を呼び山小屋に戻る途中雪が降るなかマメタはモチモチの木に雪明かりが照らされて火が灯って明るく輝いているのを見た
翌日回復したジサマはマメタの勇気をたたえた

モモちゃんの肩に何度もお湯をかけながら聴いていたお母さんは身体が冷えないか心配なようで「もうモチモチの木はいいよ〜」と言うけれど
「最後まで聴いてよ〜」と一生懸命に話すモモちゃん

わたしも自然と話に引きこまれていた

「最後ね マメタが帰ってきたら
月で木がぱぁ〜っと照らされていて
星の電球みたいに木にあかりがともってすっごい綺麗だったんだよ ⁎ ⁎⁺˳✧༚ 」
モモちゃんの声が一際輝いていた



「へぇ〜〜 素敵なお話だね」
お母さんの笑顔にモモちゃん嬉しそう

一気にモチモチの木の情景が浮かびあがりわぁ〜〜そんな素敵なお話だったんだ〜
と思わず話しかけてしまったわたし 笑

「星をみてたらこのお話を思い出したみたいで」と私に話すお母さんの横で照れ臭そうにはにかむモモちゃんが
たまらなく可愛かった☺︎❤︎❤︎❤︎

自然の美しさから会話がうまれるって
このうえなく豊かなこと ⁎ ⁎⁺˳✧༚ 

モモちゃん 
素敵なお話をありがとう