5月20日《大重潤一郎*祭 ~"命あるもの"の源へ》

逗子CINEMA AMIGOで5月22日金曜日まで
《大重潤一郎*祭 ~"命あるもの"の源へ》と題して
大重作品を一挙に公開しています‼︎

上映スケジュールや映画詳細は
CINEMA AMIGOサイトから♪
http://cinema-amigo.com

ぜひこの機会に大重作品に触れてみてください✨

≪上映スケジュール≫





◼︎10:00〜11:30  
久高オデッセイ 第一部 結章
水の心

◼︎12:30〜14:00  
久高オデッセイ 第二部 生章
水の心

「久高オデッセイ 第一部 結章」
「久高オデッセイ 第二部 生章」は
日替わりで上映時間が変わります
                        

◼︎15:00〜17:00  

◎20日 【孤島に甦る黒潮民族の「魂の象(かたち)】
光りの島 + 風の島
・21日 【先住民族の叡智】
縄文 + ビッグマウンテンへの道
・22日  【大重監督の原点】
原郷ニライカナイへ + 黒神


『光りの島』



(1995年作品/上映時間60分)
製作・脚本・監督・編集 大重潤一郎

私は生命の未来を見つめていた

あらすじ
 幼い時に母を亡くした主人公は、母が生前ふともらしたという「人間死んだらなんにもならん、つまらんものね」の一言を抱いて旅を続ける。
 そしてようやく、亜熱帯の珊瑚礁の無人島と出会う。
 その島の磁力にひきよせられるように、魂の道草を始める。
 やがて見えないものに目を向け、聞こえない音に耳をかたむけ始めた主人公に、島の自然は応え、語り始める。

監督の言葉
 1970年代大都市東京を遠く離れ、黒潮に育まれた沖縄の島々を巡り歩いていた私は、1983年、一つの島と出会った。すでに人が去って久しい小さな島は思いもかけず強烈な力で迫ってきたのである。「この島が心象にうったえてくるものを映画にしたい」
 撮影すべき具象も録音すべき人声もないのにも拘わらずにである。そこでは描こうとする意図が働く下地はもとよりない。ただ島が発する巨きなパワーと交感するのみである。島に導かれ学びながら映画づくりは進行していった。そして1995年大震災の年、神戸で完成を迎えた。
 これといったストーリーもない映画であるが、主人公とともに島に漂う自然の気配を映像と音声を通じて体感して頂ければ有り難い


『風の島』


(1996年作品/上映時間45分)
製作・脚本・監督・編集 大重潤一郎

黒潮民族の「魂の象(かたち)」 孤島に甦る

 沖縄で「幻」といわれるもののひとつに「パナリ焼」がある。この土器はかつて、沖縄八重山群島の新城島で産し、その大らかで簡素なフォルムから、そしてわずかしか現存していないことなどから、幻の土器として高く評価されている。
 1983年、現地で沖縄の陶芸家・大嶺實清氏とそのお弟子さんたちによって行なわれたパナリ焼の焼成実験は、島に導かれ、見事に現代に甦る。